おひとりゆるりログ

20代女性、会社員がいろいろ考えたことをメモするよくあるブログです。

ゴキブリの出ない家を作る話

中学生まで、いわゆる高原と分類される場所に住んでいました。

夏はカラリと暑く、お日様がちかいのでよく焼けるのですが湿度は低め。日陰に入ればエアコンは無くても全然いける…アイスと扇風機があったら嬉しいくらい。夜に窓をあけて薄着していると少し肌寒く、花火をする際には長袖だったのをよく覚えています。

(あと夜にカーテンをあけて電気をつけていると、あらゆる虫が飛んできます。カブトムシは高確率で窓にぶつかる勢いで来るので、ものすごい音がします)

 

高校生から都内に住むようになり、東京の夏の洗礼を初めて受け、それから12年。東京名古屋の差はありますが夏は高温多湿になる土地にもすっかり体は慣れました。(エアコンサイコー!!!)

 

ところで高温多湿の土地に住むのは12年目になったのですが、実はひとり暮らしはまだ2年目です。

忘れもしない昨年7月、生まれて初めてのひとり暮らしの夏に、それは起こりました。

 

家に帰ったら、黒くてカサカサとしたものが高速で逃げていくのを見つけたのです…………

 

前述の通り、ゴキブリが好まない気候で長じたわたしはゴキブリを自分のテリトリー外でしか知りませんでした。

たとえば駅のトイレや、学校の家庭科室の隅っこでひっくり返っているのを見つけることがあるくらい。まあ気持ちのいい生き物ではないけど、創作物であんなにも嫌われるほどかな?と正直なところ思っていました。

親友が高校時代、自分はゴキブリを確実に退治できる人と結婚して、虫の出ない気密性の高いマンションの5階以上に住むのだと豪語していましたが、そんな大袈裟なーと笑っていました。

 

……いや、ごめん、家にゴキブリでるのってあんなに怖いんだね、11年間散々笑ってほんとごめんね……

ゴキブリを発見してそっと部屋のドアを閉め、バルサンを買いに薬局に向かう道中でわたしはそんなLINEを送ったのでした。(めちゃくちゃ笑って同情してくれました)

 

家に帰って決死の思いでドアを開け、ワンルームの真ん中でバルサンを焚いて脱兎のごとくファミレスに避難すると、次は実家の母にキレ散らかしたLINEを送りました。

高校生の時住んでた、1階にお弁当屋さんが入ってたあの部屋も、大学生になってから建てたあの戸建も、彼氏と住んでたあの部屋も、ゴキブリなんて出なかったのに!!なんで私の部屋だけ出るの!!おかしくない!?!?

 

母は語りました。母の実家(都内の戸建、下町)は築年数のこともありものすごくゴキブリの出る家だったこと。

反動でものすごくゴキブリには気を使うようになり、今まで住んでた全ての家、特にお弁当屋の入った賃貸では神経質な程にゴキブリ対策をしていたこと。

(彼氏と住んでいた家は9階だったため、おそらく高度の問題でゴキブリが出なかったのではないかということ。)

 

………え、なんで一人娘を送り出すときそのゴキブリ対策伝授してくれなかったんですか?????

 

料理より洗濯より価値のある母から娘への餞の情報だと思うのですが???????

 

こう言いたいのを我慢して(したかな?言ったかも)、母から聞き出したゴキブリ対策グッズを買いにまた薬局へ向かい、同じ店員さんにマタドーモと思いながら会計してもらいました。

2時間前に真っ青な顔でバルサンを買っていった女が、コンバットとその他ゴキブリ対策グッズをしこたま買いこんでいくのに何かをお察しいただけたのか、励ましのお言葉をいただきました…ありがとうね……。

 

さて母からのアドバイスは以下の通り。

・引っ越してきた家では何よりまずバルサンを炊く、1週間経ったらまた炊く。卵から孵ったやつを殺せ。

・コンバット系の毒餌を置く。ブランド違いで2種類置くとなお◎

・1階に住むなら外に置けるタイプの毒餌も玄関外と庭に置く。

ゴキブリホイホイを置いて、1ヶ月おきに確認する。引っかかるやつがいなくなるととりあえず安心できる。

・とにかく湿度を下げる。除湿機、エアコン除湿運転をフル稼働し、食器棚や靴箱には置きタイプの除湿剤を置く。

・キッチンやお風呂の排水口は常に綺麗に。食べ残しや髪の毛は全部餌だと思え。

 

室内用の毒餌を2種、室外用の毒餌を1種、すきまにシュッとするスプレー、置きタイプの除湿剤を3パック抱えて帰り設置して回りました。(ホイホイは薬局になかった)

その後、確かにそれ1回きりでゴキは見なくなりました。

かがく の ちから って すげー!

毒餌と除湿剤を作ってくれたメーカーの方に感謝します。

 

 それにしても人間というのは喉元過ぎると熱さを忘れる生き物でして。

しばらくの間は家に帰るとビビりながらドアを開け、動くものがないことを確認して部屋に入る生活でした。当然湿度や掃除にも気を配り、除湿機の水はいつも捨て、キッチンとお風呂は使用ごとに綺麗に。そんな生活をしているとゴキブリに会わなくなるので、あの恐怖を忘れて力が抜けるんですね。。。

 

すっかり油断して除湿機の水捨てを怠り、排水口に食物かすが残り、洗い物もちょっとためちゃっていた9月も終わりのある日の23時、セカンドインパクトが起こりました。

パソコンに向かっていたわたしの右後方から敵が飛来し、目の前の壁にくっついたのです。

声にならない悲鳴をあげ、薬局に走るも季節柄バルサンが無いことに絶望し、せめてもとゴキジェットを購入。

殺意を感じたのか姿をあらわさない敵と1時間の睨み合いの末寝落ちし、(よく寝れたな)翌朝出勤前ギリギリに接敵したためゴキジェットで始末しました。

 

この後2週間程度は我が家のキッチンとお風呂場がピカピカだったのは言うまでもない話ですが、つまりゴキブリというのは為せば成る、為さねば成らぬを体現したおうち綺麗バロメーターなのです。

今年こそは途中で油断せず、湿度の上がり始める今から秋口まで1度もやつの顔を見ないで過ごしてみせる!

そんな決意とともにAmazonをとじたのでした。

 


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※キッチンの床やガスコンロ周りを次亜塩素酸で清掃するのも有効(油が餌になるから)という有益な情報もゲットしました!試してみます。